真の敵はどいつだ!?「キングコング: 髑髏島の巨神」感想&レビュー

本日「キングコング: 髑髏島の巨神」を観に行ってまいりましたので、早速感想を書いてみました。登場人物の紹介と、簡単な人物相関図のイラストあり。見所のピックアップと、あと残念ポイントも正直に書いてあります。
なお結末まで分かってしまうような深刻なネタバレはしておりませんが、途中までの軽いネタバレがあるのでご注意ください!

2017年3月25日[]公開

<出演>
トム・ヒドルストン
サミュエル・L・ジャクソン
ジョン・グッドマン

1933年に製作された特撮映画の古典「キング・コング」を筆頭に、これまでにも数々の映画で描かれてきたモンスターの王者キングコングの起源を、コングの故郷である髑髏(どくろ)島を舞台に描いたアドベンチャーアクション大作。

先日こちらの記事でも紹介いた「キングコング: 髑髏島の巨神」! とっても気になっていたので本日IMAXで鑑賞してまいりました。
結論から言うと、ちゃんとしたA級モンスタームービーで面白かったです!
ゴジラとかパシフィック・リムとか、最近のハリウッド製モンスタームービーが楽しめる人なら文句なしにオススメ。

登場人物&あらすじ紹介

第2次世界対戦中に、髑髏島という謎の島に飛行機が不時着するところから映画が始まります。登場するのはアメリカ兵と日本兵が一人ずつ。不時着してもなお戦いを続ける二人ですが、目の前にコング様が登場して迫ってくるところで暗転! みたいな感じです。

そして少し時がたってベトナム戦争終結の頃。髑髏島を研究しているチームが、傭兵やらアメリカ軍やらを引き連れて島へやってきます。 この傭兵さんがトム・ヒドルストン演じる主人公 でございます。元SASでめっちゃ強いです。
アメリカ軍の隊長役はサミュエル・L・ジャクソン。 彼らはヘリに乗ってロックンロールを流すような、いかにもアメリカンな軍人たちです。ベトナム戦争が集結してさあ帰国しよう、という所でこの護衛任務が命じられたので、みんな早く帰りたい。
そしてヒロイン! 彼女は反戦カメラマンで、上手いことこの一行にもぐり込んだジャーナリストです。
彼らを率いるのが研究者役のジョン・グッドマン。チームは島に上陸して早速調査を始めるのですが、 爆弾を使ったりしたもんだからコングが超お怒り なわけです。彼らの乗っていたヘリはすべて撃ち落とされて、軍人チームと民間人チームで離れ離れになります。

隊長と部下たちは、生き残った他の部下を探しに島を探索し始めます。 特に隊長は亡くなった部下の復讐をしようと、コングを目の敵に……
民間人チームも、島の北側にある合流ポイントを目指して移動を始めます。合流ポイントには、3日後に帰還するための船がくる予定なんです。
どちらもジャングルを進んでいきますが、ところがどっこい、 ここはコング以外にも様々なモンスターがうじゃうじゃいる島。 皆さんどんどんモンスターの餌食になってしまう。このままでは全滅してしまいます!主人公ピンチ!

そこで颯爽と登場するのが冒頭のアメリカ兵と、この島の原住民たち! なんとコング様の怒りには触れず、今まで生き延びていたんですね~。原住民たちは喋らない上に完全無表情でちょっと怖いですが、アメリカ兵と友好関係にあります。

ここで新たな事実が発覚! 実はコングは島の守り神で、歯向かってくるモンスターには容赦しないけれど、普通の動物とか原住民たちには襲ってこない! むしろ守ってくれる!? そして原住民たちの住む安全地帯から、主人公チームは再び北に向けて出発します。

見所1:ジョン・C・ライリー演じるアメリカ兵がいい味出してる!

ジョン・C・ライリー演じるアメリカ兵が、途中で物語に復帰してくるのが良いです。冒頭では日本兵と戦っていましたが、彼らは軍服を脱いで協力しあい、この島で共に生き残りました。「ブラザーになったんだ」と自分たちの仲を表現しています。その後も島での先輩として主人公たちを導く水先案内人として大活躍! 日本兵から教えてもらった日本刀と日本語を披露するシーンもあって、日本人としてはかなり嬉しい演出です。
これに限らず、本作には反戦のニュアンスが含まれていそうな演出が多々あります。戦いは無意味で、我々は兄弟になれるはずという感じです。でも説教臭くない程度なのでご心配なく。

ヒーロー・ヒロインはどうせ生き延びるだろうと思っても、 正直このキャラはどうなるか微妙! 魅力的なキャラだから生き残ってほしい! と感情移入しまくりな筆者でした。

見所2:コングはもちろん他のモンスターも大迫力!というかコワイ!

コング様は序盤から大暴れしますので、物足りないということはまったくありません。 そして一番の天敵スカル・クローラーが超恐ろしいです。なんというか、白塗り感があるというかすごく不気味な見た目。
他のモンスターも含め、アクションシーンはど派手でダイナミック! しかも動きがきちんとカメラに捉えられていて、アクション映画でよくあるような「誰が何に襲われていて、何がどうなっているか分からない!」といった心配がありません。迫力のモンスターを満喫できます。

見所3:なんといってもサミュエル・L・ジャクソン!

ザ・軍人キャラなサミュエルが、大暴走します。
なんかもう、これだろ!? これがいいんだろお前ら!! と言わんばかりのサミュエル節。
そうです、そういうのが良いんです、サー! 我々は大満足であります、サー!!
多分観客が求める「映画の中のサミュエル像」を200%の勢いで体現してくださっていますので、ありがたく拝みましょう。

残念:ヒロインの魅力がイマイチ! 残念な退場をしたキャラも多数

ヒロインはなんというかツンデレといいますが、ちょっと生意気な言動も多くて魅力的には感じませんでした……。ヒロインがいなくても成立するストーリーなので、要らなかったんじゃないかなと。

これまでのキングコングのイメージもあり、美女がメインストーリーに関わる必要があったんだろうな―とは思いますが。それに主役のトム・ヒドルストンが美形として女性人気が高く、女性ファンを取り込むためにもちょっとした恋愛風味も入れたかったんでしょう! でも筆者としては 武闘派なイケてるヒロインにしてもらうか、ヒロイン抜きのモア・マッチョな脳筋映画にしてもらえると嬉しかった!!

あと、かなりの人がそこそこのペースでお亡くなりになります。別にそれは良いのですが、もうちょっとちゃんとした見せ場作ってあげてよ~という感じで、退場の仕方が残念なキャラもちらほら。さすがに可哀想っす!!

総合:皆で楽しめる怪獣映画! 続編に期待大!!

JOY NEWS評価:88点

文句なしにカッコいいバトルシーン、頼れるヒーロー、サミュエルの暴れっぷり、そしてジョン・C・ライリーの活躍 とくれば8割は軽くいきますよね! でも残念だった点が少しあるので、9割に少し届かず……といった所です。映画全体の印象を大きく損ねる程ではありませんし、完全に個人の趣味なので気にしなくてもいいと思います。

モンスタームービーに興味がある人は勿論、色んな人におすすめできる作品です。
ヒーローがカッコいいと評判の方なので、アクションが特に嫌いという方でもなければ、女性を誘っても大丈夫だと思います。カップルでもOKですね!
恋愛要素ははっきり描かれていませんので、ご家族で観ても問題なし。ただモンスターと戦うシーンのことを考えると、中学生以下は誘わない方が無難かな。男子高校生なんかはノリノリで観られると思います。

迫力の映像ですので、ぜひ劇場で鑑賞して欲しい作品です!
エンドクレジット後のお楽しみもありますので、そちらも忘れずに。
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