先日パソコンでメディアファイルを弄っていた際に、いきなり右クリックメニューに他人の名前がフルネームで表示されてビックリ。正確には、コンテキストメニューのデバイスキャストの欄に「山田太郎（仮名）'s Fire TV stick」みたいな感じで表示されていました。
デバイスキャストって事は、ここでクリックしたらこのファイルが他人のデバイスで再生されちゃうってこと!? なにそれ怖い！と思って即機能を無効化しました。

原因は「Wi-Fi Direct」機能

調べてみると原因は「Wi-Fi Direct」という機能でした。これはパソコンやスマホから、プリンターやFire TV stickみたいな機器を1対1で直接つなぐ機能の事。なので、勝手に周囲にあるWi-Fi Direct対応機器をピックアップしてしまうんです。だから隣近所のテレビとかガジェットも平気でずらずら表示される。なんと迷惑極まりない！
一応、この時メニューに表示されている機器名を誤ってクリックしてしまっても、その機器側で承認しなければ通信はされないらしいのですが……万が一のことを考えると絶対触りたくないですねー。
向こうがセキュリティガバガバ設定のままにしてたり、接続許可を求める通知を何も考えず許可してしまう可能性だってあるんですから。

「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter」を無効化して見知らぬデバイスを表示させない

他人のデバイスを勝手にサーチしないようにするには、デバイスマネージャーで「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter」を無効化すればOK。
1. コントロールパネルからデバイスマネージャーを起動。
2. 念のためメニューの「表示」から「非表示のデバイスの表示」を選択 しておく
3. デバイスマネージャーのツリーから「ネットワークアダプター」の欄を展開
4. 「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter」を右クリックして「デバイスを無効にする」を選択
5. 確認メッセージが出るので「はい」を選択

以上でサクッと無効化完了です！
無効化すると、右クリックメニューの「デバイスキャスト」を選んでも「デバイスを検索しています…」としか表示されなくなります。
注意事項としては、自分のWi-Fi Direct対応機器もサーチできなくなるのはもちろんの事、モバイルホットスポットも有効にできなくなるそうです。

右クリックメニューから「デバイスキャスト」自体を消したい場合

そもそも「デバイスキャスト」のメニュー自体が邪魔！という人もいるかと思いますが、その場合はレジストリを弄る必要が出てきます。
不用意に弄りたくない場合は「ShellExView」というフリーソフトを使いましょう。右クリックメニューなどを個別にON/OFFできるソフトです。
ソフトを起動するとリストの中に「Play To menu」という項目があるはずなので、それを右クリックして「Disable selected items」でOK。

Fire TV stick所有者は要注意！個人情報ダダ洩れになってるかも

今回表示されていたのは「Fire TV stick」ですが、おそらく設定したプロフィール名がそのまま表示されているものと思います。
自宅でしか使わないからと、本名が表示される設定にしておくのは要注意です。
表札や郵便受けの名札すら躊躇するご家庭が多い中で、他人のパソコンやスマホからフルネームがすぐ見えて、使っている機器も分かってしまうなんて困りますよね？
個人情報をなるべく漏らさないように、気を付けましょう！