大手タバコ会社、タバコの中毒性と喫煙による死について広告展開を義務付けられる
11月26日から来年3月までの間に5回、50の主な米新聞日曜版で全面広告を展開。さらにメジャーなTV局のゴールデンタイムにて、30~45秒のCMを放送。こちらは1年間、毎週5回放送されるそう。
写真はワシントンポストのもので、第1回の掲載内容は以下の通り。
・喫煙により、アメリカでは毎日1200人が亡くなっている
・殺人、AIDS、自殺、ドラッグ、交通事故、アルコールすべてを合わせても、喫煙による死者数には及ばない
・喫煙は心臓疾患、肺気腫、急性骨髄性白血病、口腔癌、食道癌、喉頭癌、肺癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、膵臓癌を起こす。
・喫煙は生殖能力を減少させ、新生児の体重低下、子宮頸癌を起こす。
アメリカ合衆国司法省は1999年の訴訟以来、19年に渡りタバコ会社と係争。2006年には連邦地裁の判決が出ています。それから10年以上経った先月、ようやく告知における文言やフォント、フォーマットなどすべてが合意されたとのこと。
喫煙は個人の自由ですし、非喫煙者の迷惑にならないなら、好きなだけ吸って良いとは思います。でも明らかに健康への害があるのですから、子供たちが安易に手を出さないように、きちんと情報を周知させることは必要ですね。
海外の反応
◆新聞にテレビのゴールデンタイムかー。って、それって若者が全然見てないやつじゃん!
◆タバコも吸わないし、カナダ人だからよく分かんないんだけど……アメリカってタバコによる健康への影響ってパッケージに書かれてないの? 「この製品は肺癌を引き起こします」みたいなさ。
半世紀以上も一般に喫煙が害だって知られてきたのに、新聞広告で人に煙草を止めさせられるかなぁ。喫煙者って自分たちが身体に何してるかはよく知ってるでしょ?
↑タイのパタヤにいた時は、タバコで体がどうなるか写真がパッケージに印刷されてたよ。
閲覧注意。かなり心臓に悪いよ。
↑ヨーロッパなら基本どこでもこんな感じだね。
↑イギリスも同じようなの載せてる。
↑インドも似たような写真のパッケージだ。
↑アメリカはタバコの箱の横に警告が書いてあるけど、控えめだから無視されやすい。イギリスとかヨーロッパで行われているのとは比較にならないレベル。
◆タバコ会社自身からこういう事を聞かされることで、実際に誰かの考えを変えたりできるのかな?
↑イギリスでは殆ど効果なかったけど、1つだけ変化をもたらしたものがあったよ。
店に行くと、カウンターの後ろにタバコが並んでるだろ? あれにシャッターを付けて遮らなきゃいけない法律ができたんだ。これなら目に入ったからって衝動的に買うことは減るよね。子供が目にしてしまうことも無くなる。自分も小さい頃は、ああいうのをうっとり見てたから分かるよ。
今はどのメーカーも似たような感じで、警告付きの暗い灰色と白黒の箱だ。
↑あと禁煙の場所な。俺の友達は屋内で吸える場所が無くなった時点で止めるようになったよ。
↑面白いな、自分もティーンエイジャーの頃はタバコ会社によって雰囲気が全然違うと感じてたよ。綺麗で洒落たパッケージを色々見て「法律で吸える年齢になったら、あれを1つずつ全部試してみたい」って思ってた。
オーストラリアでもそうなんだけど、シャッターを付けて面白みのないパッケージにするのは良いことだよ。
↑カナダでもシャッターが付いてるね。確か首相宛てに小さい女の子が手紙を書いたのがきっかけだって聞いた気がする。カナダのタバコパッケージは崩れた体とか癌になった肺とか気持ち悪いものばかりだから、小さい子にはとても嫌なんだろう。
↑カナダはでは「膀胱癌になります」ってこういう写真を載せてるんだよね。こういうのこそ吸う気を削ぐんじゃない?
◆ここまでされても、うちの26歳の義妹は妊娠中だっていうのに喫煙を止めないんだよな……はぁ……。
↑そりゃぁ正直クズだなぁ……。
↑まぁね。うちのパートナーがどんだけ子供に影響があるか説得してるんだけど、効果なしだよ。でも全てにおいてクズな訳じゃないんだ。家事はきちんとして家を綺麗にしてるし、相手に敬意を払える。高い教育を受けてる訳ではないけど、振る舞いはちゃんとしてる。…ただ妊娠中の喫煙とゴシップ番組を見るのは止めない。本当によく分からん。
↑人には色んな面があるからな。
◆え、今って1996年だっけ? いや本気でさ、タバコ会社ってその頃に大きな訴訟で負けて、非喫煙推奨広告を強いられてなかったっけ?
↑10年以上もこのアホども、フォントだのなんだので文句つけて、伸ばし伸ばしにしたんだよ。
◆さて、アルコール会社はいつ同じ事するのかな。