ヴォイニッチ手稿を解読
こちらのトルコ人のおじさんが、ヴォイニッチ手稿内の単語の一部にトルコの言語で使われるのに似たパターンがあると気付いたのが始まりのようです。おじさん、なんと只の電気技師。
2人の息子にこの発見を伝えたことで、ヴォイニッチ手稿の解読はファミリープロジェクトになりました。
結果、ヴォイニッチ手稿の著者は「耳で聴こえた発音そのままを表記していた」ことが判明。トルコの言語というとテュルク諸語といって色々あるのですが、ここではオスマン語を指すっぽいですね。
解読の手がかりの一つがこのページ。一年における12の月を示していると思われます。ページ全体の画像はこちら(ヴォイニッチ手稿自体はインターネットアーカイブにまるっと保存されている)
10月にあたる場所には「オーガザシュ」と読める表記が。これを辞書を使って現代語に訳すと「秋の月」となるそう。
翌月の11月は「セペル」もしくは「セフェリ」と読める表記。これは現代トルコ語のきちんとした表記にするとSeper ayi/Sefer ayiで、Seperは小雨、ayiは月を意味します。
他にも7月は「チョウラク」という表記がされています。これは乾季の収穫の時期を意味する言葉になります。
植物の絵が描かれたこのページもきちんと翻訳されていました。内容は植物の外観や種の説明など。結構普通です。しかしただの植物解説ではなく、この植物の価値と言うか、後半は生産者と買い手の話になっています。
面白いのが、この翻訳中に「3つの茎に花が分かれている場合。その一つが枯れると、その死んだ茎は縮んで中身が移動し、残りの茎がより大きくなる」という記述があるのです。 絵だけだとかなり分かりにくいですが、ここの部分が実は第3の茎であり、文中の「死んだ茎」を示していたんですね~。
現在チームではヴォイニッチ手稿の30%以上を解読済みで、学会誌に正式な論文も提出しているとのこと。
まだ大手メディアでも取り上げられていないこの発表ですが、動画自体は12万再生されており、今後のさらなる検証が気になる所です。
海外の反応
◆日本人は英語とかドイツ語とかアジア圏以外の言葉を「カタカナ」で発音通りに表記するよね。この本では誰かが、知られていない書式を使って、トルコ語を発音通りに書いたってわけか。
本の内容は分かっても、その発端については謎のままみたいだな。
↑そうでもない。使われてる文字のほとんどは元々のテュルク語だもの。単に音をそのまま書いただけ。
↑トルコの文字が使われてるなら、なんでこんな解読に時間が掛かったのさ?
↑いくつか理由はあると思う。
・オスマン語は従来はアラビア文字で表記されていた
・ヴォイニッチ手稿がオスマン語の発音表記だった
・グレイト⇒グレ8(エイト)みたいな数字を使った省略表記があった
違う言語を使って、聴こえたままの英語を書くと考えてごらんよ。
“I can write English with this alternative system”が
“Ay 2en rayt inglis vit dis 6rnativ sistm”になって
“Аы 2ен раыт инглиш вит дис 6рнатив систым”になるんだぜ。
◆翻訳した文章が普通のことしか書いてないあたり、マジもんっぽいな。大抵の人はこういう書物に対して「深い謎」とか「秘密のなにか」を求めるから。
◆なるほど、色々と腑に落ちるわ。
◆おーい世界の皆、トルコの家族が有名な古い謎を解いちまったよ?
◆書き方が悪過ぎて600年も誰も読み解けなかったとか(笑)
◆よーし。次はインターネットの連中が、この理論がいかに間違っているか言い出すんだろ。
↑今頃沢山の陰謀論者が泣いてるはず。
◆なんでこれ、大ニュースになってないの!?
↑ヴォイニッチ手稿が一般メディアに取り上げられたことなんてあったっけ。
↑これからニュースになるんじゃないのー?
◆これが世界最古のセールスパンフだったら笑えるな。
↑15世紀の奴が書いた只の日記だと思うけどね。あの花はまだ発見されてない種だとか、アーティスティックに描かれ過ぎてるかなんだろ。
↑むしろ通販詐欺なんじゃないの? 実際にない植物をつかったさ。むかしあったシーモンキーみたいな感じの売り方なんじゃね。
◆何十年もの間、誰もこれが古いトルコ語で書かれてるって気付かなかったっての? おいおい、学者さんよぉ……。
◆この本は期待され過ぎなんだよなー。結局のところ昔のトルコ人が植物とか季節について別の文字で書いてたってだけだろ。描かれてる絵のまんまでさぁ。
◆悪魔崇拝の秘密結社によるものだとか宇宙人がどうとか言ってた奴らが、実は豆の話だったと知ったら面白い顔しそうだな。
◆どうしてこれが注目されてトップページで言及されてないの? 掲示板のトップページじゃないよ、本物の新聞のトップページだよ!