トロントで捕まった万引き犯、警官に面接用の服を買ってもらい無事就職
こちらが通報を受けて店に駆け付けたニラン巡査。犯人の18歳の少年は、面接に行くための洋服が欲しかったそうで、ウォルマートでシャツとネクタイと靴下を万引きしました。父親が病気だったそうで家族は生活に困窮し、なんとか職に就こうとしていた模様。
彼の境遇に同情した巡査は、面接用の服を自腹で与えることにしました。結果、彼はその服で見事面接に受かり、月曜から実際に仕事を始めることに。さらには手助けを申し出る人がいたおかげで、彼の父親も就職先が見つかりました。
ニラン巡査の上司も「この18歳の少年を逮捕しても、誰にとっても良い結果にならなかっただろう」とコメント。「コミュニティの模範的存在になるという、我々の目標を改めて示してくれた」とも。
この少年を逮捕してしまえばきっと簡単に終わった事件ですが……ほんの少し力を貸すだけで、彼の人生は変われたんですよね。まだ18歳。これからも大変なことは多いと思うけど、頑張ってほしいな。
海外の反応
◆「この18歳の少年を逮捕しても、誰にとっても良い結果にならなかっただろう」
こういう考え方をしてくれる警察の人間がもっと増えて欲しいな。このケースでは警官が問題を発見して、解決した。誰も罰を受ける必要なく。これはウィンウィンだと思うね。
↑さらに言うと、犯罪に走るのではなく人に助けを求めるという善い前例を作ったと思うよ。
◆レ・ミゼラブルでジャン・ヴァルジャンが司教から盗んだシーンを思い出した。司教は彼を罪に問わず、盗んだものを贈り物として与えるんだよな。おかげでジャンは刑務所行きを逃れる。この行為がもとで、ジャンは自身のモラルを見つめ直して、人生を変える結果になるんだ。
さてと、ちょっと失礼してまた映画版を観直そうかな……。
◆ウォルマート版レ・ミゼラブルだな。
◆カナダ人だけど、大学生の時に友達が少なくて憂鬱だった。ある日大量の買い物をして持つのがとても大変な時があったんだけど、通りかかった親子が車に乗って良いよって言ってくれた。ちょっと驚いたけど、ありがたく乗せて貰ったよ。そのお父さんはムチャクチャ親切で、道中ずっと話をしてくれた。家に到着してお礼を言ったら、「お礼は良いから、次に君が困っている人を見かけたら助けてあげなさい」って言われた。それから数年経った今でも、あの言葉が心に残っているよ。人の優しさってのは偉大で、世間では過小評価されてると思う。
↑それで……君の手助けはどんな感じだったん?
↑その数か月後に、買い物した荷物を車に運ぶのに苦労してるおばあさんを助けたよ。物凄く感謝された。親切の連鎖だね。
◆これはリスペクトせざるを得ない。この少年が将来犯罪に関わる可能性は、単純に逮捕された場合よりもぐっと少なくなったと思うぞ。
◆全部が全部ってわけじゃないけど、強盗ってのは経済的に困難な状況にある人がしているケースが物凄く多いんだよね。
◆たった一つの行為が、この若者の人生の方向性を大きく変えたんじゃないだろうか。
◆予言しよう。いつの日かどこかの会社のCEOが「全てはトロントの警官が私の面接用の服を買ってくれた瞬間から始まったんだ」って昔を語る時が来る。
◆もっとこういうニュースを社会は必要としてるはず。沢山の人がこの手の話を「くだらない」とバカにするけど、こういう事が社会を変えていくんだ。
◆そういうタイプの人間じゃないのに、ちょっと泣きそうになってしまった……。自分も誰かを助けられる人でありたいな。確かにこの少年が確実に更生するという保証はないけれど、少なくともニラン巡査は彼の可能性を潰さないようにしたんだ。
◆警察は社会に奉仕するための機関で、社会に圧力をかけるためのものじゃない。よくやった。
◆こういう警官もいると分かるのは良いことだ。きっとこれでこの少年の未来は救われるだろう。もしかしたら、同じようなことを他の人に対してするようになるかもしれない。権力を乱用する悪い警官がいるのも確かだけど、良い警官も存在するんだよ。
◆少年「ごめんなさい、お巡りさん。面接に行きたくて……」
警官「よしよし、それならこの服をあげよう」
少年「(ヤベェ)え、本当ですか。えっと、面接行ってきますね」
少年「(ヤベェ)マジかよ、受かっちまった」
少年「(ヤベェ)人生変わった」