電気代ガス代の安い東京電力に乗り換えました!便乗値上げ企業の東京ガスにさよなら!

2022年後半から燃料価格の高騰により電気代ガス代が跳ね上がっていることは皆さんご存知のはず。
我が家は特に電気代が上がり、使用量が同じなのにさすがにこれはおかしいと思うような値段が続いていました。
そこでいままでなぁなぁにしていた電気代ガス代の明細チェックを改めて行ったところ「東京ガス」に電気とガスをまとめていたのが原因と判明。
しかも調べてみると、東京ガスは便乗値上げしているとしか思えない!
結局東京電力にまとめて乗り換えるまでに至りました。似たような状況のご家庭の参考になれば幸いです。

電気代が高い!燃料費調整額ってなんでこんなに高いの?

これまで明細をみても「燃料費調整額」というものに対して「原価が高いなら仕方ないよね~」とスルーしていたのですが、
よくよく考えてみれば過去こんなに燃料費調整額が上がった覚えはない……。
調べてみると東京電力といった大手電力の規制料金には昔から上限があるので、どんなに原油高になっても目玉が飛び出るような値段にはならないシステムなんです。
しかし「東京ガス」は新電力のため燃料費調整額の上限がない!
以前は原油が安く、その分規制料金よりも基本価格が安い新電力は魅力的でしたが……世界情勢を考えるとしばらくは燃料費調整額は一定額以上を保つと考え、上限のある電力会社への乗り換えを決心しました。

燃料費調整額の上限がある電力会社を調べてみたら、そもそも「燃料費調整額なし」の最高なプラン発見!

燃料費調整額の上限があるものを調べると、まずは基本である東京電力の従量電灯Bがありました。
そうだよね、東京ガスにするまではずっとこれで、電気代もあんまり変動無くて明細気にする習慣つかなかったんだよね……なつかしいぜ。

しかしその時点で、従量電灯Bの上限も撤廃 or 上がるかも~という噂がありまして……
そもそも「燃料費調整額なし」はないのか!?と思っていたら
なんと、東京電力の「アクアエナジー100」という水力発電を使うプランが燃料調整一切無しだったのです!
契約アンペア数と使ったkWh数以外気にしなくて良い、まさに現状にピッタリのプラン。

もちろん燃料調整費が低くなれば相対的にアクアエナジーのお得度は下がります。
我が家の場合40A契約で年間使用量が3000kWhほどなので念のため計算してみると……
燃料調整費が上限の5.13円であれば、アクアエナジーの方が従量電灯Bより年間660円安い
燃料調整費が4円に下がると、アクアエナジーの方が従量電灯Bより年間2800円高い


燃料調整費は上限が無いと12円くらいまで上がっていたので、そう簡単に4円までは下がらんでしょうし、もし従量電灯Bの上限が上がればその分もアクアエナジー契約者はお得になるわけです。
これは乗り換え待ったなし!

なにより「水力発電」というのが良い! 再エネといえばすぐ太陽光が持て囃されますが、山を切り開いて太陽光発電している怪しいメガソーラー企業のイメージがあって嫌いなんですよね。
台風大国日本でソーラーパネルなんてすぐゴミになりそうだし、木を伐採しまくってるのに「太陽光だからエコ!」って自慢されてもねぇ……と思う訳です。
水力発電なら、ちょっとお高い基本料金でも気分よく支払えそうです。

アクアエナジーに乗り換えた結果と、これから乗り換えたい人へのオススメ

アクアエナジーに乗り換え手続きをしたのが12月中旬。切り替え日は1カ月後ということでワクワクしながら待っていたら……
なんと1月10日に新規お申込み受付の一時停止発表!
その後1月23日には規制料金値上げ申請が発表されました。
つまりアクアエナジーにはもう入れない状態で、6月以降は従量電灯Bは料金値上げしつつ燃料費調整額の上限引き上げという可能性が濃厚に。
まさかの滑り込みセーフ状態です。年末に電気代を見直して本当に良かった……!

ちなみにアクアエナジーは受付停止中なので、これから電気代を見直すとしたら「スマートハイムでんき」がよろしいかと思います。
料金自体は従量電灯Bと同じなのですが
・使用量に応じて最大5%の割引がある
・それに加え1年目は必ず10%の割引

ということで初年度は最大15%割引、その後も最大5%の割引が続くプランらしいです。燃料調整額の上限も従量電灯Bと同じなので安心!
電力源として水力・火力・原子力も使っているようですが、それ以外にセキスイハイムのお家に設置されている太陽光パネルから電力を買い取っているらしいです。
一般家庭の余剰電力ということなら、確かにエコな太陽光と言えますね~。

東京ガスは便乗値上げしていた!? 黒字で過去最高益なのになんで電気代・ガス代が高いの?

さて電力会社乗り換えについては1月で一旦落ち着きました。我が家はガスの使用量が少なく、そちらは燃料高の影響もさほど感じず……。
ところが2月に入って衝撃のニュース!
なんと東京ガスの決算見通しが、純利益約2.5倍の2360億円で過去最高益なのです。
え、おかしいでしょ?
東京ガス、燃料費高騰を理由に値上げしてたよね?

ガス料金には電気料金における燃料費調整額と同じように、「原料費調整制度」というものがあり、それに対して上限もちゃんとあります。
しかし東京ガスは原料価格高騰で上限を超過している状態が続いているからと調整上限をしれっと変更してしまったのです。
調整上限を変更したおかげで、原料価格が上限を維持したばあい1㎥あたり57.5円ほどの値上げになります。
我が家が毎月20㎥ほどの使用なので、月1000円以上値段が上がる可能性がある訳です。

原料価格高騰でヒーヒー言ってるハズなのに、なんで黒字? しかも過去最高益って……それって本当は上げなくて良いのに「便乗値上げ」してたってことじゃないのか?

東京ガスは原料価格高騰で困ってなんかいない!「燃料費調整制度」と「原料費調整制度」に隠された抜け道

調べてみたところ、なんと燃料費調整制度も原料費調整制度も、その会社が実際に払った費用とは関係ないのです。
実はどの会社でも「貿易統計の輸入価格」という財務省の発表した資料を基に計算されていて、業界全体でこれくらいの価格で購入されましたよ~という平均価格であることがポイントなのです。

つまり他社よりも安く燃料を購入できれば、あくまで平均価格で買ったことにして差額は丸儲けというわけ!

東京ガスはずっと長期契約していて上手く燃料を調達したため、純利益約2.5倍というとんでもない数字を叩き出したんですね。

一応言っておくと、私は別に差額で儲けた事自体は悪いことだとは思いません。他所より高く買う羽目になることもあるでしょうし、実際過去にはスポット契約の方が安くなったこともあったようです。
しかしそれをするなら、調整上限を変更するのは絶対ダメでしょう!

儲かっているのに「便乗値上げ」&「ポイント制度廃止」? もう東京ガスなんて使ってられない! 安いガス会社はどこだ!?

まるで儲かっていないように見せかけて、「仕方ないので値上げさせてくださいね!」って……企業として悪質です。
しかも3月からは電気代に対して付与していたパッチョポイントも廃止。なんかどんどんサービス改悪してませんか。
これらを鑑みて、いい加減東京ガスには愛想が尽きました。という訳で我が家は電気に続きガスも他社に乗り換えることに決定。
探してみると、東京ガスよりも安い所って意外とあります。

レモンガス

冬場以外は大体毎月20㎥以内で年使用量が220㎥程度の我が家の場合、年間1600円ほど安くなります。
原料費調整額に上限がありませんが、料金量PDFに「※LNG・LPGの輸入価格・為替によっては弊社の原料費調整額のほうが高くなる場合がございます」と赤字で書いてあるのが好印象です。

ENEOS都市ガス

こちらもレモンガスとほぼ同じ値段。
ただし原料費調整額の上限について記載なし。原料費調整額が東京ガスと同額としていますが、今後上限も合わせるかは未知数です。(その辺規約に一切書かれていないし)

東京電力

上記2社よりも少し高いのですが、東京電力にもガスプランがあります。
電気代をアクアエナジー100にしたので、いっそのことガスも東京電力にまとめるとどうなるかな~と計算してみたところ……
・スタート割で最初の12ヶ月間は5%割引
・ガスセット割で月102円割引
・くらしTEPCOに月1回ログインすると50ポイント

ガス代チェックで月に1回は必ずログインすると考えると、常に毎月約150円割引だし、初年度はさらに5%割引!
東京電力を使っていてガスセット割の対象の人は、東京電力にまとめるのが今の所よさそうです。
原料費調整額に上限がないのがネックですが、我が家の場合102円/㎥くらいまで上がらないと東京ガスより高くなりません。
さすがに今後そこまで上がったら今以上にニュースになること間違いなし。ま、その時はその時で上限のあるとこ探し直しますよ。

東京電力に乗り換えてみた感想

というわけで電気もガスも東京電力にまとめる結果となりました。
ガスはまだ切り替わってないので現状電気のみですが、とりあえず変えて良かった点がいっぱい!
(あとマスコットキャラのテプコンが地味に可愛いです……癒される)

くらしTEPCOがmyTOKYOGASより使いやすい

グラフ類が見やすいです。シンプルだし分かりやすい。トップにババンとグラフが出るので気軽にチェックできるし、前日の使用量もすぐ分かる。

前日の使用量反映が東京ガスより速い

夜中の1時過ぎたくらいにすぐ反映されます。節電意識する時って、こういうのとても助かります!

今月の使用量だけでなく電気代の予想まで出る

分かりやすい場所に、「このままいくと○○kWh」だけじゃなくて「○○円」って具体的に表示されているのが良い!

検針日以降の電気代確定が速い

2月検針分の値段、くらしTEPCOにはもう明細までチェックできるようになっています。
東京ガスは明細どころか、月ごとのグラフにすらまだ反映されていません。遅すぎる。

貯まったポイントがAmazonギフト券にできる

東京ガスはどのポイント交換先も微妙で困っていたんですが、Amazonなら絶対使うので嬉しい!
東京ガスは500ポイント単位でしか交換できなくてイマイチ使い勝手が悪かったのですが、
・手数料2%
・300ポイント以上必要
というのさえクリアすれば1ポイント単位で変えられるっぽいです。
毎月ログインすれば電気とガスでそれぞれ50ポイント貰えるらしいので毎年1176円貰える計算。楽しみ~。

とにかく乗り換えて大正解でした!
さよなら東京ガス!
カテゴリ:生活 
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