自閉症の息子のために、小さな「ビデオショップ」を作ったご両親

アメリカの有名なレンタルビデオ店「ブロックバスター」。2014年に事業を終了したはずですが、どうやら一部のフランチャイズ店が残っていた模様。
残念ながらその一つが店を閉めることになり、利用客だったある自閉症の男性は大いに悲しみました。そんな彼のためにご両親が用意した素敵なプレゼントを是非ご覧ください。

Autistic son was sad that Blockbuster closed down, so his parents built him his own video store

自閉症の息子がブロックバスター閉店でとても悲しんでいるので、両親が彼のために専用ビデオショップを設置。
青地に黄色のショップロゴまできちんと再現! 本格的なDVDコーナーですね。セサミストリートなど、彼のお気に入りと思われる作品がズラリ。これからも沢山映画を楽しんで欲しいものです。
ちなみにこの写真は掲示板にアップされた1枚ですが、元はこの男性のご兄弟のツイートみたいです。

MY AUTISTIC BROTHER WAS SAD THAT BLOCK BUSTER WAS CLOSING DOWN SO MY PARENTS MADE A MINI ONE AT HOME FOR HIM! ???? pic.twitter.com/B4oo74NBvi
— jaavii (@Javiii_Zuniga) 2017年4月23日

ミニ・ブロックバスターを前にして、凄く嬉しそうな表情です。よかったね!

海外の反応

◆延滞料なんて払わせないことを祈るよ^{（※ブロックバスターは高額な延滞料が不評だった）}

↑彼はちゃんと期限までにテープを返却するだろうさ（巻き戻してね）。彼は自閉症なだけで、馬鹿ってわけじゃないんだ。

↑こういうコメントを見ると、社会の認識がここまできたんだって嬉しく思うよ

◆以前ブロックバスターの広告代理店の「ドナー」で働いてたんだ。彼らが顧客じゃなくなった数年後（多分2009年頃）に、ある母親からメールが来たんだよ。息子さんが、兎のカールとハムスターのレイが出てるブロックバスターのCMが大好きなんだって。彼女曰く、あのCMだけが息子を笑わせてくれて、彼は一日中でもTVの前に座って流れるのを待つらしいんだ。CMに、別撮りした素材に、メイキング映像に、あと沢山のカール&レイのプロモグッズも詰めて送ったよ。自分の人生でやった中で最高にクールな事の一つさ。

↑君がそうしたことで、その家族の人生は百万倍も良いものになったんじゃないかな。そんなすごくいい人の君に、ゴールド^{（※この掲示板の有料会員権）}をあげられたら良かったんだが。

↑シルバーで良ければいつでもあげられるよ。

◆俺の働いてた独立系のビデオ屋にも、彼みたいな自閉症の客がいたよ。毎日来て、必ず3本決まったラインナップを借りるんだ。いつも小銭で支払いして、俺の事をデイヴィッドって呼んで（俺はデイヴィッドじゃない）、俺に向かって「警察を呼ぶぞ」って叫ぶんだ。それで俺がやめてくれって懇願するとすっごく笑うわけ。
店が閉店するって決まるとすごく悲しんでたよ。閉店までの数週間は涙の別れさ。閉店したら100本以上ある店のコレクションをあげようって言ったんだけど、彼はきっぱり断ったよ。彼の両親に聞いたら、彼は映画よりもこの店に来ること自体を楽しんでいたんだって。本当に心温まると同時に、残念に思ったよ。

↑君を通報するっていうのはどういうジョークだったわけ?

↑なんでそうなったのか、まったく分からないよ。彼は手で作った銃を俺に向けて、俺に両手を上げさせるのが面白かったんじゃないかな。来るたびに6回はやってたから。

↑自閉症の兄弟を持つ身からすると、彼とふれあって笑わせてくれたことに感謝だよ。うちの弟はうまく喋れないけど、他の人が時間をかけて彼と交流してくれると弟は凄く喜ぶんだ。彼が笑っている声は自分のお気に入りの音の一つだよ。

◆ブロックバスターで大作映画がレンタル開始される時は、いつも魔法みたいな感じがあるよ。金曜の夜に店に行って、100本もある在庫が無くなってるのを見て……でも一番下の隅っこに1本だけ残ってるのを見つけるんだ。最初の一回でお目当てをゲットするスリルってのは、ワクワクしたもんだよ。

↑映画でもゲームでも本でも、実物を所有するってのはとにかく満足感があるよ。

↑そんで帰りの車の中でゲームのマニュアルを読むんだよな。夜遅かったら窓に近づけて、街の灯りでなんとか読もうとするんだ。

↑あと土曜の夜に、返却棚の横で誰かが目当ての映画を返しに来るのを待つってのもあるよ。

◆このラインナップ、「エルモ」から「ザ・タウン」に急激にエスカレートしてるな。

↑時にはちょっとバイオレンスなのも観たいのさ…

↑真のブロックバスター体験をするなら、両親に「それはダメ。今すぐ棚に戻して別のものを選んできなさい。さもなきゃお菓子は無し!」って言われないと。

◆息子さん「エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、エルモ、それかザ・タウン」

↑このコメントで爆笑しすぎて恥ずかしいよ。

↑「ザ・タウン」は強いボストン訛りで言わなきゃ駄目だぞ。

心温まるコメントの合間に、なぜか「ザ・タウン」の存在を気にする人がいてちょっと笑っちゃいました。多分ビデオショップっぽくするために、一番上の棚は大人向けの映画を置いたんでしょうね～。

Amazonビデオ
予告編あり
ザ・タウン (字幕版)