ゲイツ氏はCO2を生み出さない新エネルギーに興味があり、それらの研究者を支援したいと考えているようです。
ゲイツ氏が注目している一人、ネイサン・ルイス教授の研究は、太陽エネルギーを液体燃料にすること。
なぜなら、一時間に降り注ぐ太陽エネルギーが一年間に地球上で消費されるエネルギーよりも多いくらい、太陽エネルギーは膨大だからです。
太陽エネルギーが降り注ぐ間に、貯めておく方法を見つけなければいけません。
つまり植物が光合成で行っていることを、人工的に効率よく行うということ。
太陽燃料が確立できれば、車両輸送/飛行機/重機/船舶で使用できるのは勿論のこと、あらゆる場面であらゆる人が活用できます。
我々の計画では、フットボール場ほどの広さの場所に何層もの高性能材料でできた人工芝を敷きます。
その下に燃料を流すパイプを置き、太陽燃料の精製所に運ぶわけです。
ですが、我々にはまだ太陽から燃料を作れる物質がありません。
その物質を探し出すべく、コンピューターでデザインした物質を実際に合成して研究しているのです。
ソーラーパネルは大分一般的になりましたが、まだまだ効率の良いエネルギーとは言えないようです。それを一気に解決する液体燃料化は、これからかなり注目を集める研究ではないでしょうか?
こちらのネイサン・ルイス教授は、カリフォルニア工科大学で修士課程を修了し、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得した世界的なエネルギー研究者です。動画では、彼が着目している太陽エネルギーについて、かなり分かりやすく噛み砕いて説明してくれています。
植物が光合成をするのと同等の働きができる物質を作る、というのは実現不可能なファンタジーのように思えますが、動画を見る限り現在の技術であればきちんと設計図を書ければ合成可能のようです。なにせ人工的に細胞が作れる時代ですからね……。
筆者は今回、ビル・ゲイツがこういった化学の分野のテクノロジーにも手をの伸ばしていたと初めて知りました。何かしらの資金提供をしているようですので、これからも技術の発展に期待ですね。
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