こちらがその像です。画像ではトルソーのような部分だけですが、頭部の一部も発見されています。クレーンを使わなければならないほどの巨大な像が、地下水の中から引き上げられたそうです。
発掘現場がカイロの北東でラムセス2世の神殿に近かったことから、当初この像はラムセス2世ではないかと騒がれていました。ラムセス2世であれば、紀元前1250年頃にエジプトを治めたファラオですので、結構な騒ぎになりました。有名なツタンカーメンの時代に近い王様になりますね。
しかし当初の予想には反して、別の王「プサムテク1世」(プサメティコスとも)である可能性が高いことが判明しました。像の一部に、プサムテク王を示す文字が刻まれていたそうです。
プラムテク1世であれば紀元前650年ごろのファラオなので、当初思われていたよりは比較的新しい像という事になります。エジプト考古省によると、プラムテク1世だとしても素晴らしい発見には変わりないそうです。なぜならこの像がプラムテク1世だとすれば、エジプト国内で発見された末期王朝の像では最大規模になるのだとか。
さて、この「実は違う王でした」ニュースに激しく反応されたお方が一人いらっしゃいます。
「私はラムセスの同僚だった。ラムセスを知っている。ラムセスは私の友人だったのだ。君は断じてラムセスではない。」I served with Ramses.I knew Ramses. Ramses was a friend of mine. You're no Ramses. https://t.co/15Gvea9KO9
— Steve Martin (@SteveMartinToGo) 2017年3月16日
これはロイド・ベンツェンさんという上院議員が、副大統領選で対立候補が「ケネディが大統領を目指した時と同じくらいの経験がある」と豪語したのに対し放った「私はケネディの同僚だった。ケネディを知っている。ケネディは私の友人だったのだ。あなたは断じてジャック・ケネディではない。」というセリフのパロディ。
いやいやマーティンさんファラオ関係ないじゃん……と思うなかれ、実はファラオネタで一時代を築いたんですよこの方。 ツタンカーメンの歌を熱唱するマーティンさん。エジプト壁画的なダンスも披露してくれます。というかさすがSNL、こんなふっるいビデオよくアップしてくれますね~。筆者も昔VHSでレンタルしてよく見ていました。
海外の反応
・グラミー賞を取れるべきの曲だよ!
・プラムテクはバンジョーが得意だっていうのはあまり知られていない事実だ
・まだ石でできたコンドミニアム持ってるの?
・アリゾナで生まれて、バビロニアに引っ越して
皆さんこのネタの曲「King Tut」の内容をよく覚えていますね!(「アリゾナで生まれて、バビロニアに引っ越して」や「石でできたコンドミニアム」は曲中のフレーズです)ちなみにバンジョーはマーティンさん自身が得意な楽器。
筆者はこのニュースで初めて、エジプトに考古省なるものがあるのを知りました。遺跡や発掘調査の多いお国柄ですから、国としてしっかり管理しなくてはいけないみたいですね。この巨大像が誰にせよ、紀元前に作られた貴重な資料であることには間違いがなさそうです。今から2000年も前ですから、実にロマンがありますね。
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