Siriに向かって「108」と言ってはいけない理由
iPhoneユーザーにはおなじみの機能「Siri」に隠された新たな機能が話題になっています。https://mic.com/articles/171448/people-are-telling-each-other-to-say-108-to-siri-here-s-why-you-shouldn-t-do-it
記事によると、海外のSNSでは今「Siriに向かって108と言ってみよう」というイタズラが大流行しているそうです。SNSの投稿では108と言うと何が起こるのかは書かれておらず、「きっと感謝することになるよ」などと意味深な台詞が添えられていることもあり、真似する人が続出している模様。
実際Siriに向かって「108」と言うとどうなるかというと、自動的に「911」に電話をかける事になるそうです。アメリカの「911」は緊急通報ダイヤルですので、警察や消防など本当に緊急事態にコールするべきですが……。
こちらが実際にSiriに108といった直後のiPhoneの画面。「5秒後に緊急通報ダイヤルに繋ぎます」とのメッセージが出ています。
このようなイタズラに緊急通報が使われてしまうと、回線がパンクしてしまい、本当に必要な人が助けを得られない可能性があります。アメリカでは年に2億件以上もの緊急通報があるため、イタズラ電話は深刻な問題となるわけです。
もしかしたら、キャンセルするのに5秒もあれば十分じゃないかと思われるかもしれませんね。しかしDaily Mail Onlineによると、このイタズラを面白がってTwitterやFacebookで流行らせている人たちは「Siriに108と言ったら目を瞑って5秒待つこと」とご丁寧に指示しているらしく、結果ダイヤルがつながってしまう行為が頻発しているようです。
これを重く見たアメリカの各地域の警察署では、自分たちのFacebookページで注意を促し、海外の大手ニュースも警告のニュースを放送しています。
なぜ緊急通報ダイヤルにつながるのか?
そもそもなぜ108が911の緊急通報に変換されてしまうのでしょうか?これは「108」がインドの緊急通報ダイヤルの番号だからと考えられています。インドの方が国外を旅行しているときに緊急事態が起こったら、とっさに連絡するのは普段使っている108ですよね? なるべくユーザーの不利益にならないように、というApple側の考慮と思われます。
ですからインドの108以外にも、各国の緊急通報ダイヤルはSiriでは使わないほうが良いわけです。具体的にはEUの112、アジア圏に多い999、オーストラリアの000などです。(日本の110は言わずもがなですね。)
筆者はiPhoneユーザーではありませんのでSiriのこともあまりよく分かっておりませんが……。おそらくこのシステムは日本のiPhoneでも同様と思われます。
iPhoneユーザーの方がいらっしゃいましたら、興味本位で真似したりしないようにしましょう。また、イタズラをそそのかす変な投稿を見つけたら、友達が引っかかる前に警告してあげてください。
特に3月~4月にかけては卒業・入社の時期ですから飲み会も多くなりますし、こういうネタを仕込んでくる駄目な人たちがいるかもしれないので注意しましょう。