事件は1999年、カンザス州カンザスシティのウォルマートで発生しました。”リック”と呼ばれる男を含む3人が武装強盗を行ったのです。
目撃者は”リック”がヒスパニック系か明るい肌のアフリカ系アメリカ人であると証言。そこで200以上の”リック”という名前の人物の写真が用意されました。そしてリックがリチャードの短縮形である事から、”リチャード”という名前の人物も含まれることに…。
リチャード・ジョーンズはカンザスシティの反対側、ミズーリ州の地域に住んでいた男性でした。彼には事件の日のアリバイがあり、リックという呼ばれ方をしたことすらありません。
しかし事件には物理的証拠が残っておらず、DNAや指紋の鑑定もありませんでした。
こうしてリチャードは刑務所に収監され、辛い日々を送ることになります。何度も上訴しましたが失敗が続き、2015年に彼はミッドウエスト・イノセント・プロジェクトというNPOを頼ります。この時彼は囚人仲間からとある情報を得ていました。”自分にそっくりなリッキーという名前の男がいる”と。
左がリッキー、右がリチャードです。当時の関係者は写真を見て二人を区別することはできませんでした。それどころか、1999年にリチャードの告訴を担当した人間が「この新しい情報は、リチャードではなくリッキーが真の容疑者だと示している」と宣誓供述したほどです。
2017年6月、この新たなる証拠が郡裁判所に提出され、リチャードは晴れて自由の身となりました。
彼は今、再び社会へと溶け込もうと努力しています。そして17年もの間離れ離れに暮らしていた家族たち（今では孫すらいます）との絆を深めようとしています。
また、そんな彼を支えるための募金活動も有志の手で立ち上げられました。 リチャードの話を世界に広めてほしい、ミッドウエスト・イノセント・プロジェクトの事を知ってほしいという意図も込められているそうです。
リチャードさんの辛い経験が人々に認知されることで、少しでも冤罪が減少し、そして真犯人の逮捕に繋がるといいですね。
海外の反応
◆記事によると目撃証言しかなかっただけじゃなくて、その目撃者もドラッグをやっていたんじゃないか! しかも被告側にはアリバイがあって、別の州にいたんだろ? なんなんだよ本当に!
↑庇う訳じゃないけど、”別の州”ってのは事件現場から文字通り数分の所なんだよな。
↑みんな容疑者判別用の写真見たかよ? 明るい肌の犯人を捜してるからって、暗い肌の奴5人と彼だけを並べてるんだ。汚いだろ。
↑うん…こんなのめちゃくちゃだよ…有罪にしたいだけじゃないか。
◆>リチャード・ジョーンズを支えるクラウドファンディングページが作られた。
なんてこった。カンザス州は数百万くらい払えないのか?
↑彼は訴訟を起こすべきだろうけど、きっと借用書くらいしか得られないだろうな。カンザス州は死ぬほど金欠なんだ。
◆信じられない、身に覚えのない罪で17年も刑務所に入れられる? 真犯人と似ているからってだけで? マジでとんでもねぇな。「正義は盲目なり」が過ぎるだろ。供述を用意しただけで、彼に19年もの判決が下されるとはね。
↑しかも証拠も無しにだぜ。
↑これで学んだだろ、家の外に出ちゃいかん!
↑一緒にいるのが家族とかガールフレンドだったら、アリバイにはならないんだよ。
◆やってない犯罪のせいでクソ17年かよ。可哀想に。
↑判決は19年だったってよ。19年よりは17年がまだマシだけど、クソには変わりないな。
↑死刑でなかった事だけが不幸中の幸いだったな。
↑冤罪のせいで何人の友人や家族が彼の元を離れたんだろう。
↑本当に。そのことを想像して堪らなくなるよ。それ以上にさ、17年の刑務所での歳月が、人にどんな影響を与えるか考えてみろよ? 関係のない罪で入れられて、また世に出るって? これから社会に適応するのは信じられないくらい辛い事だと思うよ。お金はたくさんある問題の一つでしかないはずだ。
◆これ以上酷い犯罪の容疑者がお咎めなしになっているのに、強盗で17年も刑務所なんておかしいと思うのは俺だけか?
↑自分も同じこと考えてたよ。強盗で17年刑務所にいて、捜査に疑問が生じたから予定より早く出所したって? これまでに仮出所のチャンスすらなく? 元々の判決は何年よ? …記事をざっと読んで確認したけどさ、とにかく驚きしかないね。
◆下の名前が同じってだけでか? なんて不幸な野郎なんだよ。
◆まるでツインピークスみたいな酷い事件だ。
