イギリスで820年続く「道で乱闘しながらボールを奪い合う」奇祭が今年も開催される

サッカー発祥の地のお祭りはとても乱暴で男臭いのだ。「紳士の国」というイメージとは程遠いですが……まぁ英国男子なんてこんなもんだぜ! あとこの中に堂々と入っていってる女性たちも、大変勇敢でよろしいと思います。 イギリス「お前らの英国男子のイメージは幻想。キラキラしたイケメンなど存在しない」
「イギリスのうちの街で『人を叩きのめしてボールを奪い合う』祭りを毎年開催してるんだけど、昨日が820周年目だった」
ヨーロッパには「中世フットボール」という伝統的なサッカーのお祭りが各地に残っていて、地域によってルールがいろいろ違ったりするのですが、基本的には「民衆がボールを取り合う」という中世の行事を基にしています。
この動画はイギリスのアサーストンという街で開催されているお祭りで、ルールがかなり特殊。
・行動範囲は大通り上のみ
・殺しはNG
・最後にボールを持っていた者の勝ち
これが午後3時に始まって夕方5時にホイッスルが鳴るまで続くという、大変危険なお祭りとなっています。なんでも1199年に州対抗で行われた試合を称える行事なのだとか。
開催は年に一度「告解の火曜日」という、懺悔により魂を清める風習の日に行われます。いいのか、こんな乱暴なスポーツやってて……?
告解の火曜日に行われる中世フットボール祭りは、他にもイギリスのアッシュボーンで行われるロイヤル・シュローヴタイド・フットボールがあります。こちらは互いのチームのゴールへボール移動させるのが目標なのでまだ落ち着いて見えますが、ものすごい人の多さなのでやはり危険が多いらしい。

海外の反応


◆ファミリーフレンドリーな行事です! 家族全員でお楽しみいただけます!

↑これも多分今年かな?


◆一応言っておくと、この行事で何か損壊した場所があったら、祭りに関わってる地元の商売人たちで土曜日に無料で修繕するんだぞ。

◆イギリス以外の人間で「なんなんだこれは」って思ってる人がいたら安心してほしい、イギリス国民でも大体同じ反応だから。
そしてパブの喧嘩の全国大会があったらこんな感じな。
ニューカッスルでサッカーの試合があった日の夜もこんな感じ。
極右のブリテン・ファーストとイングランド防衛同盟が「どっちが差別主義者か」って穏やかな話し合いをしたらこんな感じ。

↑お前らの国は何がどうしてそうなったんだ。


◆コーンウォールにあるうちの近くの村では、もっと小さくて金属製のボールでやってるな。そして色んな場所の窓を割っていくんだ……。

↑俺はこっちの方が村のイベントって感じで好きかな。アサーストンの方はまるでフーリガンの全国大会みたいだし。

↑ラストの勝利のマーチ、ギャング・オブ・ニューヨークみたい。


◆おいおい、歩道でもお構いなしかよ……!
歩道で殴り合いしたことないやつのために教えてやろう、クソ痛いんだぞ。

↑うちの国はマジで変な伝統行事多いよな。「チーズを急な丘から転がして、みんなでそれを追いかけて転がり落ちる」祭りとかさ。あと鶏のレースとか、イラクサの葉っぱ大食い大会とかもあるな。

↑日本「まぁ待て、うちの祭りを見てみろ」


◆母国アメリカへの思いがちょっとマシになったわ。
この地球には俺ら以外にもアホな連中が存在するのね。

↑イギリスはヨーロッパにおけるアメリカ的存在だからなぁ……ま、そういうこと。


◆俺イギリス人じゃないけど、EU離脱でいいやって思った。

↑「イギリスはアメリカよりも洗練されてる」って思ってる人にはいつも笑ってしまう。
人生最高に下品で馬鹿な連中を見たかったら、金曜の夜11時ならイギリス中の通りのどこでも見られるよ。
↑お前は午前2時のウォルマートに行ったことないから、そんなことが言えるんだ。


◆これだから男は長生きしないんだよ。

↑いや少しは女性も混じってたぞ!

↑短くとも太い人生が良いのだよ。