9/11テロで暗かったアメリカ、『料理の鉄人』等の料理番組が人々の癒しになっていた

現地の人だから分かる9/11の真実ですね……。日本でも、東日本大震災直後に普通の番組が放送されているのを見ていると、ホッとしたのを覚えています。

9/11後、気持ちの明るくなる番組を求める人々が急増し「フード・ネットワーク」チャンネルに視聴者が集まった結果、局側がより大衆にアピールするよう編成を変更。これにより「アイアン・シェフ・アメリカ」などの様々な料理ショーが生み出されることとなった
こちらのアルトン・ブラウンさん。「アイアン・シェフ・アメリカ」でメインコメンテーターを務め、自身も料理番組を持つご意見番的存在です。彼が語ったところによると、アメリカ全体が9/11テロで暗いムードだった当時、人々は癒しを求めて料理番組を視聴するようになったそうです。 ケーブルTV局の「フード・ネットワーク」の視聴率が跳ねあがり、局側も当時のニーズにあわせてリアリティショーを多く編成するようになったとか。

実はこの「フード・ネットワーク」、1999年から「料理の鉄人」を吹き替え版で放送していたチャンネルなんですね。放送当時から人気はあったみたいですが、この9/11後のチャンネル人気の影響もありさらに認知度が高まったものと思われます。
そしてその人気に後押しされ、2005年2月からはさらに本家監修・協力のもとにアメリカ版として新たに制作した「アイアン・シェフ・アメリカ」が放送開始。こちらも人気となった訳ですね。
ちなみにあまりにもこの手の料理番組の人気が出過ぎた結果、TVスターになれる! と安易にシェフを志す若者が増えてしまったらしい……(苦笑)。

コメントではオリジナルの「料理の鉄人」ファンなどによる思い出話も出ていて、国境を越えた人気を改めて感じました。

海外の反応


◆9/11の後に、ニュースを見たくなくてオリジナル版の「料理の鉄人」見るようになったよ。あの番組は英語の吹き替えもなんだか愉快な気分になれて良かった。
36GBもある録画データを持ってるけど、今見ても最高だよ。

↑主宰の鹿賀丈史の「アレ・キュイジーヌ!」を聞くと笑顔になる。あの番組本当に好きだわ。

↑あの、まるで魔法の呪文みたいな発音の仕方するのもいいよね。やっぱ鹿賀主催がナンバーワン!

↑いまだに家族に何か尋ねる時はあの番組を真似て、「福井さん!」って呼びかけで会話を始めることがある(笑)。

↑俺は話始める時に、「私の記憶が確かならば……」で始めることがあるぞ。

↑主催って衣装も奇抜だったよねぇ。

↑オリジナルの日本版は、数あるテレビ番組の中でもお気に入りの一つ。愉快なのはもちろん、陽気だしマナーも良いしでね。意図しないユーモアが生まれることも多かったし、確か英語版のメインの吹き替え声優は長年面白カンフー映画も担当してた人だったはず。


◆「アイアンシェフ」はアメリカ版より断然日本版の方が良いよな。

◆あの頃は料理番組以外に本当に見るものが無かった。どのテレビ局も、気分の落ち込むような内容を来る日も来る日も流し続けててさ。

↑当時はニュースばかりで、子供向けチャンネルまで通常放送を中止してしまうんじゃないかと恐れていたよ。こんなことはっきり覚えてるのも変だけど、ちょうど9/11の前日にドラゴンボールZの新章がカートゥーンネットワークで放送開始されてたのもあってさ……。

↑9/11後のトリビアとしてもう一つ。2001年にカートゥーンネットワークが「カウボーイビバップ」の放送を開始したんだけど、エピソードの後半に大型ビルを狙う爆弾魔の話があった。当初9/11の数週間後に放送予定だったそのエピソードは放送を見送られ、結局シリーズ再放送時までテレビに流れることは無かったんだ。


◆基本的にどのチャンネルも、数の限られてる大手ネットワークの傘下。だから似たようなニュース報道ばかりになった。事件後数週間は、関係ない話題を流しているのはカートゥーンネットワークとフードチャンネルくらいしかなかったんだ。

↑9/11から1~2週間たって、シンプソンズ見ようとFOXチャンネルつけたらいまだにニュース流してたことがあったっけ。あれは腹立ったな。

↑確か、あえてニュースを流さないのは意図的だったはず。
カートゥーンネットワークがニュース報道しないのは、悲劇から一時的に心を避難させるためであり、何が起こったのか理解できていないような年齢の子供の気を逸らすためだって言ってたはず。

↑というかそもそも、何度も何度もテロの映像を子供に見せるなんて良くないよなぁ。


◆これは確かにそう。9/11当時12歳だったけど、ニュース番組を見るのにウンザリしていた。気分が悪くなる内容なのに、どこもそればっかりで……ニュースをやっていないのはフードネットワークだけだったよ。

↑そうそう、ニコロデオンとかディズニーチャンネルですら政治色が強かったもんなぁ。

↑あーニコロデオンな。あの”特別ニュース”はひどかった。
「ハーイみんな! ニコロデオンだよ! この世界が危機的状況を迎えてるって知ってる? でもこれからいう事をパパとママに伝えればもう大丈夫!」って感じのアレ。


◆「アイアンシェフ」は良い番組だ。あれが切っ掛けで料理番組を多く見るようになったよ。

◆英語吹き替えされた「料理の鉄人」がフードネットワークで異様な人気が出て、放送終了しても続きが必要とされたことで「アイアン・シェフ・アメリカ」が生み出されたんだと思う。でもアメリカ版には、日本版にあった魅力が失われちゃってるんだよねぇ。

◆このスレッド読んでたら、段々「料理の鉄人」に興味出てきちゃったじゃないか……。

◆オリジナルの「料理の鉄人」が懐かしいなぁ。最近じゃフードネットワークですら、安っぽいドラマとリアリティーショーばっか。

◆当時大学生だったけど、みんな酔っぱらって「料理の鉄人」の結果を掛けて遊んでた。いやー楽しかったよ。